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半蔵門 三城 -sanjiro-

半蔵門 三城 -sanjiro-_d0060920_16584578.jpgここはなんでも、元は松本の有名店だったそうです。食材・そば粉も松本にこだわって取り寄せているそうです。今は大使館などの要人などを案内する店だとか!
あれは梅の花咲く頃のお話です。




半蔵門 三城 -sanjiro-_d0060920_1713489.jpgそうです、まだサム~イ頃でした。ダイアモンドホテルの向かい側角のビルにこの店はありました。見た目的にはけっこう質素なかんじでたたずんでいます。
入り口には大きな鉢に梅の花が咲いていました。もちろん無理言って私も外国人の博士をご案内~!
中に入るとそこは薄暗く、広い店内には大きなテーブルひとつと四人がけのテーブルがあります。なんというのでしょうか、通り道が広く取ってあり、隣の人の声がぼんやりと聞こえてくるような、不思議な空間なのです。
私ったら一般人なのでお品書きは?なんて聞いちゃった。着物を着た女将さんは「うちはお蕎麦のみなのですが、よろしいですか?」とおっしゃいまして~、恥ずかしくて首をブンブン上下に振りました。およよ、本当にまわりには外国の紳士とお連れした日本人の組み合わせ。高貴な店ってこれかぁ~なんて、ため息に酔っていたら、自動的に透明な飲み物とおちょこ。ん?これ日本酒?いいのこれ飲んで?肴に大根になめこが乗ったものが付いてきました。
薄味なのに素材が生きてるそんな味付け。これも松本発だそうです。お酒も飲み口良くあと二合たのんじゃいました。より一層周りの声もぼんやりし始めた頃、三種類のお漬物。
お酒を飲み会えた後、「お蕎麦をお持ちしてもよろしいですか?」の声。
量こそ少ないのですがこれも貴重な松本産のそば粉で打ったもの。少し太めでつゆは軽やか。腰のあるくきくきしたおそばをつるっと食べ終わると、偽の江戸っ子は席を立とうとする。
そこに「お口直しに」なんて甘みも控えめな大きなお豆。ここに来ると日ごろ強い味覚に慣らされた舌が、本来の繊細さを取り戻す感じでしょうか?
なぜかテーブルにお塩があり、「蕎麦湯に、このお塩をほんの少しだけ入れると蕎麦湯の甘みを、もっと楽しめますよ。味覚ってそうでしょ?」と教えていただき堪能いたしました~。
間接照明でほんのり暗くて静粛なこの店に居ると、まるで大きな洞窟チック?(人それぞれの感性だ、ほっといてちょ。)時間も現実も忘れた後、お外に出るとまだ明るく、前からビジネスマンが行き来しています。なんとなく狐にばかされた?なんて現実に戻りました。(し、失礼。。。)このトリップ感を味わい、なぜかご案内した博士がお支払い。あ、あれ、失礼~!


一人2000円程~
03-3263-6762
東京都千代田区麹町1-8
11:30~15:00(土日祝休)
by noegon8p | 2005-06-09 17:40 | 都内蕎麦屋さんめぐり


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