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桜新町 しんとみ

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こちら、撮影に適した照明ですね~。シャープ、明るさ、カラーバランス何一つ触らない写真が使えました。
予約にて召し上がれる2000円のお弁当でございまする~うふ。私はこのお弁当を楽しみに参りました。
甘さほんのり控えめな出汁巻き、しいたけ菜の花。にんじんは型をぬいただけではなく、ねじ梅にしていて手抜きが無い。うるいの和え物、焼いた石川小芋に500円玉ほどの可愛らしい蓮根(京都・錦市場では小さいほうを良く見ます)
焼き若筍。サーモンの衣揚げ、帆立の醤油焼き、万願寺唐辛子、づけに下した斤目の皮も炙られ、いいテカリと香りが出ています。

これに、蕎麦とデザートが付いてきます。コースでは素敵な衝撃がいっぱいでしたよ。
今日はお料理から出してみました。サスペンス風に起承転結でいうと「承」からの構成です。



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ある日の私は指示通り、あるコースをご紹介をするため桜新町へ向かいました。
サザエさんの町桜新町は用賀・目黒に近いのに低い町並みがどこかお洒落なんですよね。
住宅街の中にあるしんとみ目指して行きました。シンプルな入り口に早咲きの桜が生けられています。
ここに洋風な鉢があるのは少しもったいない気がしましたが。
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サスペンスのはじまりはこれです。ここでは必ずこれを出してくださいます。「あら、蕎麦湯」と飲んだところに第一の謎が。
とろっとしていますが穀物の香りがふんわり・・これは「おかゆ?」そう、でもただのおかゆではありません。
摩り下ろした松の実をまぜてあります。まず胃の粘膜を守るからというのが定番の秘密です。
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これは春の息吹を伝えるうるいの和え物。錦糸玉子、筍の頭の盛った部分、蟹の身が入ったカクテルで酔わせます。
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次に黄金糖、ではありません。同じくらい透き通った煮こごりです。
想像通り出汁が決めての上品な煮こごりは引き算の美味しさ。淡白な河豚の旨みを消すことなく上手く出しています。
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そこへ私は一度見たことあるあいつ、金目が現れるんです。油の乗った金目で巻かれた寿司は「木の芽」を隠し持っていて
それがもう、かなりの衝撃を与えるのです。金目に木の芽・・・幸せです。
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そして雲丹の茶碗蒸し・・・これは食べてはっとします。湯葉の茶碗蒸しなのです。豆乳にまけないジュレのような餡が乗っています。
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天ぷらはたらの芽、苦味のきいたふきのとう。行者にんにく。こちらの衣は薄くて軽い歯ごたえがございます。
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ここでさっぱりとトマトのクリームソースがけ。ここでお口も気分も一度さっぱりと。そしてクライマックスへ。
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これは・・・!餡とともに乗っているのは早々と出てきたばかりの三陸塩わかめ。中には筍まんじゅうが入っています。
驚きです。答えを聞かなかったらぜったい驚くはずです。ワカメの歯ごたえもなんとも言えません。
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お蕎麦は腰があり、角のたったのど越しのいいお蕎麦。つゆはやさしい中辛。淡口的で出汁が主役です。
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「まだ召し上がれるようなら」お腹は一杯でも決して知らずして帰れる訳がありません。
無理くり、サスペンスに絡ませると、ここが謎解きですよね。
火サスならここが岩崎弘美、竹内まりやのエンディングが流れているあたり
そう、犯人は筍と木の芽色んなところに登場してます・・・テーマは「春」だったので~す。
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最後にストロベリーの飲むデザートジュレ♪これで決まりました。
by noegon8p | 2010-01-31 16:43 | 都内蕎麦屋さんめぐり


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